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河田一規 (他)
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II オーナーズBOOK

ガイド

書誌

author河田一規 (他)
publisherモーターマガジン社
year2017
price1667+tax
isbn978-4-86279-427-7

目次

1本文
2抄録

履歴

editor唯野
2017.2.6読了
2017.2.7公開

初代OM-DであるE-M5から数年を経てフラッグシップのE-M1がmark IIとなった。(初代E-M1とE-M5 mark IIには旧43レンズを持っているわけでもないし、ハイレゾにも関心がなかったので、それほど食指が動かなかった。)はっきりいって個人的には(というか私程度では)E-M5でも高感度以外での大きな不満はなかったが、E-M1 mark IIでは常用ISO感度が6400となり、E-M5での許容範囲だった1600から2段改善していること、デジタルシフトを使ってみたかったことに惹かれて注文した。品薄ということだったので春までに来ればいいと思っていたら、まさかの発売日に届いたので予想外の出費となってしまった :) しかし、これまでに使ってみた限りでは巷でいわれているAFの改善が著しく、買い替えによる進歩を実感できる(=前機種に後戻りできない)出来になっている。もちろん高感度も個人的にはISO6400までOKであり、明るいレンズと合わせればかなり室内にも強くなったように思う。E-M1 mark IIの大きな売りである連射性能にはそれほど関心がなかったものの、このサイズで防塵防滴というどこへでも持ち出せる安心感は大きく、O-MDの大きなアドバンテージである。

実は12-100mm F4 IS PROも便利な高倍率ズームとして合わせて購入したが、どちらかというと私は望遠域よりも広角域での写真を撮ることが多いので、サイズ面で少々持て余しているというのが正直なところではある。L判かA4くらいまででしか印刷もしないのでデジタルテレコンや撮影後のトリミングも割と使う私としては、むしろ後は大口径で広角の単焦点レンズが欲しいところである。特に12mmでデジタルテレコンも2倍だけでなく1.5倍にも対応できると、x1.5=17mm相当、x2.0=24mm相当となり標準域を含めて単焦点なのに割と1本で済ませられることになり助かる。まあ、Panasonicから12mm F1.4が既に出ているので望み薄かもしれないが...

というわけで個人的な事情はさておき、解説本を買ってみたわけであるが、有名写真家の作例と新機能及びProレンズの紹介が主であって、あまり突っ込んだ機能解説には触れられていない。これならマニュアルを熟読した方がいいかもしれない。

抄録

38

電子シャッターだとセンサーからの読取がラインごとになるため、露光中に被写体が大きく動くと被写体が歪んで映ってしまうローリング歪みが発生しやすい。Mark IIでは読取の高速化により歪みがかなり抑えられている。[(静音)連射L](電子シャッター : 18コマ/秒)でも歪みが気になるのであれば[(静音)連射H](メカシャッター : 10コマ/秒)にすればよいが、連射性能は電子シャッターの方が高い。なお、AF/AE追従は連射L時なので、連射HでC-AFにしてもAFは1枚目の状態で固定になる。

40

プロキャプチャーは連射同様にHDRボタンから選択できる。C-AFでAF追従の場合は[プロキャプチャーL]にするが、ISO8000以上で連射速度低下、SS高速制限、フラッシュ禁止、オリンパス製MFTレンズのみ、開放~F8までなどの制限がある。細かい設定は「メニュー > C1 > L/H設定 > ProCap」で行える。

42-43